経産牛が大ブーム中!肉質が柔らかく旨味が濃い「経産牛」の秘密に迫る
今、「経産牛」がブームとなっています。
硬くて加工されることが多かった経産牛が何故今流行しているのでしょうか?
このページでは経産牛の肉質や価格など、今知りたい「経産牛」についてまとめます。
経産牛とは?
経産牛とは、端的に言って「出産を経験した牛」のことを指します。
反対に、出産をしていない牛は未経産牛と呼ばれます。
一般的に、経産牛は未経産牛に比べると、肉質が劣ると言われています。
さらに掘り下げると、一般的に雄牛は筋肉質なのに対して、雌牛の肉質はキメが細かく雄牛より雌牛の方が美味しいです。
肉質の良い順に並べると、未経産牛>去勢牛>経産牛>雄牛の順序となります。
肉質は?硬くてまずいって本当?
肉質順で考えると経産牛は美味しくないということになりますが、実際にはどうなのでしょうか?
経産牛は肉質が硬く、風味、食感ともに落ちるため、精肉として商品化されることはほとんどなく、大半は加工用原材料として用いられています。
では、どうしてこんなにまでも経産牛が今ブームなのでしょうか?
再肥育で肉質が変わる
実はこの経産牛、再肥育といって半年~一年程かけて飼いなおすことにより肉質が改善されます。
また、そのお肉は一般の肉用牛には無い風味や旨みがありとてもおいしいのです。
経産牛は再肥育すると肉食は濃い赤に変化します。赤身特有の固さはありますが、脂はあっさりとして食べやすく、噛んでいくとコクと深みのあるお肉になります。また、霜降りやサシがあまり入らないのが特徴です。
もともと子牛を産ませる目的で育てられる経産牛は長く飼育する必要があるため、牧草などがバランス良く配合した飼料が与えられています。そこに再肥育を行い、美味しい牧草を食べてストレスのない良い環境で育てれば、経産牛でも品質の良い牛肉になるということです。
このように「再肥育を行った経産牛は美味しい」と以前よりも見直されて、近年の赤身ブームとも相まって食肉としての経産牛が広がってきたのです。
経産牛の価格や相場は?
経産牛は繁殖牛としての役目を終え、加工用などの肉牛として和牛の3分の1以下の安値で出荷されるのが基本です。
再肥育をされた経産牛に関しては、価格こそ上がりますが、松阪牛、神戸牛などの国産牛やブランド和牛と比較してもお買い得な価格になっています。
再肥育された経産牛は、ブランド和牛に引けを取らない美味しさで、安く購入することが出来る。こちらも人気のひとつと言えるでしょう。
通販では鹿児島や宮崎、佐賀などで飼育された経産牛が良く知られています。
いかがだったでしょうか?
経産牛についてまとめました。
美味しくて安く食べれる経産牛。
まだ再肥育された経産牛を販売している所は少ないですが、今後さらに広まっていくことでしょう。
ぜひ一度、生まれ変わった経産牛を味わってみてくださいね。