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イカットとはどんな生地?インドネシアの絣織物イカットの種類や作り方まとめ

 2019/02/12 ライフスタイル
この記事は約 6 分で読めます。 1,668 Views

バリ島等では年中お祭りがあります。
村の集会所から寺院まで、延々としかも仰々しく行列に、良く出くわします。
そこには、誇らしげにイカットを着たおばさま達が、沿道の観衆に存在感をアピールしています。

そんなイカットとはどんなものなのでしょうか?
イカットの種類や作り方、などイカットについてまとめてみました。

イカットとは?


イカットとは絣(かすり)織物のことを言います。
糸を括る事によってあらかじめ多色に染め分けて、文様を織り出す平織りの先染め織物で、複雑で長い時間を要する伝統工芸です。

本来は「tenun ikat」と呼ばれ、インドネシアの織物のことを言いますが、現在ではアジアでつくられた絣布を表す言葉として、世界共通語となっています。

イカットの模様は、織られている島や村ごとに特徴があり、精霊信仰や魔よけ、繁栄を願い織られた動物、生活する人々などの伝統柄以外にも、幾何学模様のデザインなど、その村々の風土や信仰、人々の生活がモチーフとして織り込まれます。

インドネシアでのイカットの利用方法は主に腰巻、腰衣、肩掛、頭巾、毛布などに利用されますが、高級なものは結婚式やその他の儀式の際に伝統的な衣装として用いられています。

日本人など海外でのイカットの利用方法はテーブルクロスや敷物として、イカットハンガーにイカットを掛けて観賞用としてなどで楽しまれています。また、近年ではイカットを使用したバッグや洋服などに人気があるようです。

イカットを様々な空間で利用することによって、簡単にアジアン空間を演出できます。

イカットハンガーとは?

バリ島のイカットやバティック、タペストリーなどアジアの布を掛けるハンガーのことを指し、ファブリックハンガーとも呼ばれます。
アジアンならでは木彫りが魅力で、彫刻が施されたものや、シンプルなものなど様々な種類があります。
イカットハンガーにイカットをかけて使用することによって、お部屋の雰囲気を大きく変えることができます。

イカットの種類

イカットは絣糸が織物を構成する経糸と緯糸のいずれか一方、 またはその両方に用いられることによって、経絣、緯絣、経緯絣の3種類に分けることが出来ます。

経絣(たてがすり)


経糸のみに絣糸を使って織ったもの。
インドネシア各地で織られているため、イカットの中でも経絣が圧倒的多数を占めるポピュラーなものになります。

経絣は、絣染めをほどこした経糸を織機に張った段階で、模様が現れます。

経絣の模様は、ワニやトカゲ、ヘビ、魚、ニワトリなどの動物や、人物像、太陽、月、星、船、金の装身具などを、具象的に、あるいは抽象化して表現したもの多く見られます。

これらの模様は各民族の社会や信仰と密接に結びついており、着用者やその家系のステータスを表している場合があります。また、使用者にたいする守護的な意味をもつ場合が多く、特定の図柄は身分の高いひとのみ着用できるものもあります。

緯絣(よこがすり)


緯糸のみに絣糸を使って織ったもの。
バリ島、スラウェシ島、スマトラ島など一部の地域で木綿、または絹の緯絣が織られています。

緯絣は、無地の経糸に絣染めをほどこした緯糸を経糸のあいだに挿入し、織りすすむにつれて模様が現れます。
括り技法と刷り込み技法とが併用され、多色使いのものが多く見られます。

緯絣の模様には、一部に動物や人物像もみられるが、多くは幾何学的な花文や小紋など、装飾的なものが多く見られ、絹を素材とする緯絣は、王族や貴族など身分の高い人々によって着用されてきたと伝えられています。

経緯絣(たてよこがすり)

経糸と緯糸の両方に絣糸を使い、双方の糸を織り合わせて模様を表したもの。
インドネシアではバリ島東部のトゥンガナン・プグリンシンガン村で唯一織られていて、村の経緯絣はグリンシンと呼ばれています。
また、ダブルイカットとも呼ばれています。

経緯絣は、絣染めをした経糸を織機に張った段階で模様が現れます。
この経糸上の模様にぴったりと重なるように、絣染めをした緯糸を通してゆく必要があります。

素材はすべて手紡ぎ木綿で、藍、インドネシア茜などの植物染料で染められます。

経緯絣(グリンシン)の模様には、花,果実,馬,犬,蠍,寺院,家などですが,それらは様式化されて,文様の最小単位は四角形でグラフ用紙のマス目を埋めたような形で構成されています。

グリンシンは、腰布、胸布、帯などとして儀礼の際に着用される布に織りあげられます。
村の外のバリ人には、悪霊払いや守護的な力、あるいは病気を治す霊的な力があると信じられていいて、今でもお祝いやお祭り,儀式にグリンシンは欠かせない貴重なものとされています。

イカットができるまで

イカットは使用する色に合わせて紐を巻く工程と色を染める工程を繰り返し、複雑な模様が出来上がります。

糸をくくる

来上がり絵柄を想定して、染めたくない何本かの部分の糸を、ンボロの葉を裂いたひも状のもの(またはビニールの紐)で強く結びます。
この作業のことを、イカットといいます。
これをすることで、紐を巻いた部分のみ染まらずに白く残ります。

使用する糸は元々は綿花を紡いで、一本の糸にする手紡ぎでしたが、現在ではほとんどの村で機械織の糸を用いています。
ごくわずかな手紡ぎの糸は高価で、機械織の糸を用いて作られたイカットとはかなり値段に違いがあります。

染める

イカットした糸を絣枠からはずし、藍色や赤に染めます。
植物の根や葉などを使って、赤、黄色などの柔らかな色を出していきます。

1.色が染まりやすいように、沸騰したお湯に1時間くらい入れる
2.少し干して、冷やす
3.水槽で1時間位じっくり染める
4.川で洗い、干乾しする

違う色を入れるときは一度くくっていたひもをとき、もう一度最初からこの作業を繰り返すことになります。

織る

腰機とよばれている、とても単純なはたおり機で織っていきます。
1日約2m程織ることができ、布の大きさにもよりますが大きなものは3ヶ月から半年はかかるとされています。

いかがでしたでしょうか?

先祖から受け継いできたイカットは、程よく揉まれ柔らかく身体に馴染み、経年独特の光沢を生み、それがまた自慢の様子でした。デニムのヴィンテージのような価値感でしょうか。
彼女らのイカットは、円筒形でそれをスカートのようにして胸まで上げて着用しています。
普段着は、薄い生地のBatikを腰に巻いて生活していますので、IKATで身体が締め付けられると、気持ちも高揚するのは、分かりそうな気がしますね。
そういう古いIKATも、ここ数十年でだいぶ海外に流出し、希少化しています。

綿を紡ぎ、紡いだ糸を機にかけ、糸をすこしずつ括り天然染料で染め、括った糸を解くという作業を何度も繰り返し模様を描き出すイカット。
長い工程を経て織られるイカットは、月日をかけてやっと一枚を織り上げることができる貴重なものなのです。

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