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浴室まわりの外壁の劣化を放置するとどうなる?換気扇下にできたカビの対処法

 2018/09/14 リフォームとリノベ
この記事は約 5 分で読めます。 9,812 Views


外壁の補修工事の内容は色々ありますが、意外に多いのが「浴室まわりの外壁の劣化」

浴室は建物正面より裏面にあることなどが多く、湿気がたまりやすいことから、劣化しやすい箇所です。
気がついたら傷んでいる、カビが繁殖している、なんてことも、、、

このページでは浴室など水回りの外壁の劣化の例や、生えてしまったカビの対処法などについてまとめたいと思います。

浴室まわりの外壁が劣化するとどうなるの?

浴室まわりの外壁の劣化は浴室の窓から湿気や水滴が出て、その水分が凍結や蒸発を繰り返すことによって起こります。
また、日当たりや川や水辺があったりなどの周辺の環境によってもその影響が大きく変わります。

近年の外壁でよく使用される窯業サイディングは、表面こそ塗装やプリントでコーティングされているので吸水しにくく出来ていますが、裏側は簡単にいうと色々混ざったセメント板なので、通常のモルタルよりも水に弱い造りとなってしまっています。

つまり、表面上は問題なさそうな外壁でも、浴室や窓周りのような温度差で発生する建物の壁内部での結露が発生しやすい構造の部分では、プロが見てみると実は劣化している事があります。

そうなった上から気づかずに塗装を施してしまうと、数年で剥離が始まったり、膨れてきたりといった不具合現象が発生してしまいますので、注意が必要です。

浴室まわりの外壁が劣化している例

浴室まわりの外壁劣化はよく浴室換気扇フード(ガラリ)の下の部分に見られます。

浴室には換気扇がついていることが多く、強制換気で湿気を帯びた空気を排出します。
その排出がうまくいかないと水分が壁面内部に漏れることがあります。

原因はいろいろありますが、その1つとして防虫ネットの目詰まりが挙げられます。

目詰まりした状態で使用し続けると、浴室換気扇からの排気が外に出れず、ガラリと配管の接続部などの隙間から壁面内側に出てしまうことがあります。

この漏れる場所が悪いと、外壁がボロボロになってしまうこともあります。
ここまで劣化すると塗装する際に補修することは難しく、サイディングパネルの交換が必要になることが多いです。

浴室まわりの外壁にできてしまったカビの対処法は?

浴室まわりの外壁は日が当たらない場所に位置している場合が多く、湿気がたまりやすいので当然カビが生えやすいです。

気がついたら、なんか窓の下の方が緑色になっている…?

はい、その緑色の正体がカビ、もしくは藻の類になります。
湿気の多いところを好むので浴室以外にもトイレなど周りのスペースの部分の外壁に比較的できやすいです。
カビは日光によって増殖を阻止されますが,藻は日光の当たるところも光合成によって増殖します。
また,近くに植木など植物が接近して生育している場合にも藻が生じやすいです。

では、カビや藻ができてしまった場合の対処法があるのでしょうか?

いろんな種類の外壁がありますが、ここでは近年の家の外壁に多い、一般的なサイディングの場合でお話しします。

緑色の汚れの除去の方法ですが,ホースで水を掛けながらタワシで軽くこすってみてください。
サイディングに施されている“塗装の膜”がまだ生きていれば,水洗いだけでかなりキレイに落ちるはずです。
洗剤を使用するのは後日塗り替えの際に悪影響を及ぼす場合があるのでお薦めできません。
頑固な汚れの場合は、市販の高圧洗浄機を使用するという方法もありますが、塗装がはがれてしまう危険性があるためあまりお勧めいたしません。
なるべくプロの業者に任せたほうが良いでしょう。

もし,水洗いをしても,たいしてキレイにならない場合には,膜の寿命ということが考えられます。
セメント系サイディングは,そもそも吸水性が高い素材ですから,塗装の膜による防水効果が失わている場合には,雨水が染み込むようになってしまっており,その湿気を好むカビや藻がサイディングに食い込むように生じている場合があります。
塗装の劣化の度合いを見分けるには,最も長時間陽の当たる部分の壁を手でこすってみてください。
手に白い粉が付くようだとそろそろ塗り頃です。

サイディングボードは塗膜があるうちは強いですが、ボードがむき出しになると水に弱くなるので、塗膜が剥がれる前に塗装したいですね。

外壁の劣化を放置しておくとどうなるの?

外壁の劣化に気付いていても、補修にはお金や時間がかかるため、すぐに補修をしないで放置しているケースも少なくはないと思います。
では、外壁の劣化を放置しておくとどんなことが起こるのでしょうか?

外壁に発生する主な劣化症状を順番に説明していきます。

1、まず外壁が劣化しはじめると、外壁の塗装に艶が無くなり、色が褪せたり、薄くなったりします。

2、続いてチョーキング現象ですが、具体的な症状としては外壁の表面を指で擦ると白い粉が指に付着します。

3、そして、カビやコケの発生。外壁の色が変わったり、大気中のゴミや排気ガスで黒くなったります。

4、最後に外壁にヒビ割れです。ひび割れは進行度合いによってヘアークラックと大きなヒビ割れに分かれます。

ヘアークラックは毛髪程の細いヒビ割れのことで、塗膜に発生するヒビ割れです。
大きなヒビ割れは、離れた場所からでも発見できる程度のヒビ割れで、外壁自体にヒビ割れが発生している可能性があります。

このように外壁の劣化を放置してくとどんどん痛みが進行していきます。
最終的には大きなヒビ割れから外壁内部に侵入した湿気や雨水により、木材やコンクリートなどが腐食したりして強度が下がります。
最悪の場合、そのような状態で地震などに見舞われると、簡単に倒壊してしまうことになりかねません。

いかがだったでしょうか?

今回は浴室や水場まわりの外壁の劣化についてお伝えしました。
浴室まわりはその構造やにあたりなどから、どうしても劣化しやすい場所になります。
少しでも気になってきたならば、早めの対応をお勧めします。

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