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太陽光パネルの洗浄効果や自分で洗浄するときの清掃方法まとめ

 2018/09/14 リフォームとリノベ
この記事は約 5 分で読めます。 4,708 Views

あなたのお家についている太陽光パネル、設置してからそのまま放置していませんか?
実は太陽光パネルを待機的に洗浄するのとしないのでは、発電量が変わってくるのです。

通説では、太陽光発電パネルは汚れによって、年間1〜5%くらい発電効率が下がると言われているんですよ。
たかが1%と考えて見くびってはいけません。
毎年1%の発電効率が低下するということは、10年、20年と考えると結構な違いになってくるからです。

ここではそんな太陽光パネルを放置するとどうなるか、自分で洗浄する場合の方法などをまとめたいと思います。

太陽光パネルを洗浄しないとどうなるの?

最近のソーラーパネルは掃除をしなくても雨で汚れが落ちるような構造にはなっています。
しかしパネルの設置角度などによっては、雨で落ちにくかったり、道路や工場等からの油分の多い汚れは落ちにくい場合もあります。
また、常に外にさらされている状態なので鳥の糞や虫の死骸、花粉、黄砂など雨では落ちにくい汚れが蓄積してしまう場合があります。

そうなってきますと、実はどんどん太陽光パネルの発電量は低下していってしまうのです。
特に雨が流されにくい、パネルの設置角度が10度傾斜などは特に注意が必要です。

例えば鳥の糞などがパネルの上で放置されていると、どういうことが起こってしまうのでしょうか?

鳥の糞などに覆われた部分を放置しておくと、セルが発熱することによって「ホットスポット」と呼ばれる現象が起こることがあります。

ホットスポットはその部分が発電しないだけではなく、同じラインに接続されている太陽光パネル全体の発電を阻害します。
そのため、小さなホットスポットでも発電量を大きく下げる原因となります。
また、ホットスポットが原因で焼けた部分が周りのホットスポットを引き起こし、時間をかけてどんどん広がっていくこともあります。

ですから、太陽光発電パネルの故障防止や、発電効率低下防止のためにも、パネルの汚れを定期的に洗浄することをおすすめします。

太陽光パネルの洗浄は自分でやっても大丈夫なの?

太陽光パネルは自分でも洗浄しようと思えばできないことはないです。

思い浮かびやすいのは、自分の手で拭きあげることです。
ただし、窓ガラスなどのようにゴシゴシやってはいけません。
やはり太陽光パネルは精密機械で繊細ですから、いろいろと注意しなければいけないことがあります。

太陽光パネルを自分で洗浄する方法

太陽光パネルを自分で洗浄するには、ガラス用の柔らかいマイクロファイバーと水切りを用意します。
掃除しやすいマイクロファイバーモップという道具も販売されています。
水や専用の洗剤で濡らしたマイクロファイバー製のクロスやモップなどで、太陽光パネルの汚れを拭き取った後、水垢が残らないようにすぐに水切りしましょう。

この洗浄方法の魅力は必要な道具が2つだけなので、手軽に洗浄をすることができることです。
ただし1枚1枚丁寧に行わなければいけないので、枚数が多い箇所には大変です。
この方法は住宅用などの10kW未満の住宅用太陽光発電から50kW規模の低圧産業用太陽光発電にオススメです。

太陽光パネルを自分で洗浄する場合の注意点

太陽光パネルを自分で洗浄する場合には様々ことに注意しなければいけません。
よくある手作業での洗浄でやりがちな失敗が、雑巾などのガラスに不向きな材質でパネルをこすってしまい、表面に傷をつけてしまうことです。
傷がつかないところまでいかなくても、ガラス表面が曇ってしまい、太陽光を十分に取り込めない状態にしてしまうこともあります。

また、水道水だけを使った洗浄にも注意が必要です。
水道水に含まれているカルキ成分や水垢がパネルに残ってしまうとパネルに悪影響を与えてしまう可能性があるからです。
水道水を使う場合には、パネル洗浄専用洗剤を規定量混ぜて使用し、水切りですぐにパネル上の水分を取り除くようにしましょう。

また、自分で高圧洗浄機を利用するときにも注意が必要です。
高圧の水を直接吹きつけるような洗浄方法では、パネルに傷をつけたり、最悪の場合は表面の傷からパネル内部に水が浸入して故障したりする原因となる可能性があります。

さらに、屋根にある太陽光パネルがある場合は、大変ですし、危険です。
ソーラーパネルを地面に置いているのならまだしも、屋根に置いている場合は、屋根まで上って作業をしなければいけません。

このように太陽光パネルを自分で洗浄することは不可能ではありませんが、それなりのリスクがあります。

太陽光パネルの洗浄はできればプロの業者に頼んでしまった方が確かです。
規模の小さい住宅用だとしても、作業に慣れない素人にとっては大変な作業に違いないでしょう。

結構大掛かりな作業になるので、洗浄費用を節約するために自分で洗浄しようと思っていたはずなのに、いざやろうと思うと面倒になることもあると思います。
結果、メンテナンスを怠ってしまい、パネルに不具合が出ては本末転倒です。

太陽光パネルを設置する際に、5年に1回は太陽光パネルの洗浄費用としてメンテナンス費用を計画立てておくことをオススメします。

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