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生活しやすい間取りを「動線・音・ニオイ」から考える!

 2018/09/26 住まい
この記事は約 4 分で読めます。 4,766 Views

オーダーメイドの注文住宅は、建売住宅と違って全て自分たちの希望でつくっていくことが出来る楽しみがあります。
しかし、実際には図面の上では見過ごしてしまい、住むまで全く気付かなかったと言う失敗事例も耳にします。
実際の失敗事例も交えながら、気を付けたい考え方や押さえておきたいポイントをご紹介致します。

どんな間取りにもメリットとデメリットがある

女性の方がイメージのしやすい、キッチンを例に考えてみましょう。
オープンキッチンの場合、家事をしながらでもリビングにいる家族に目を配ることが出来る、と言うメリットがあります。
その反面、料理の熱やニオイがリビング中に広がってしまったり、来客時にはキッチンが丸見えになってしまう、と言うデメリットがあります。

特に、吹き抜けやリビング階段を採用される場合は、2階にまでニオイが充満することがあるので、窓の位置や換気にも注意が必要になります。
自分たちの希望を形にしていくとき、どうしてもメリットにばかり、目が向いてしまいます。
プランの打合せ段階でも、間取りのデメリットには、自分たちだけではなかなか気づけません。
その為、あえてハウスメーカーや工務店の方に「この間取りのデメリットは何ですか?」と尋ねてみるのもいいかもしれません。

間取りにはメリットもデメリットもどちらも当然あるものと言えます。
そう考えると、実績あるハウスメーカーや工務店であれば、今までの「お客様の声」を事例とするメリットやデメリットはとても参考になるはずです。
そして、そのデメリットが、自分たちの生活スタイルの中でどれくらい影響を及ぼすか、しっかり家族で話し合い、決めていく必要がありますね。

意外と気になる生活音

図面を見ているだけでは見落としがちな点として、先ほどはニオイについて触れました。しかし、もう一つ忘れてはならない点があります。
それは「生活音」です。

例えば、1階に家族が集まるリビング、2階に子供部屋と主寝室、という二階建て、よくある間取りパターンをイメージしてみましょう。
リビングの真上の位置にフローリングの子供部屋が配置されていたらどうでしょうか?
来客時でも上の階で子供が暴れたり、何かを落としたりすると下の階にまで響いて、とてもうるさく感じるかもしれません。

また「子供が外から帰ったときにも駆け込みやすいように」と、あえて玄関のそばにトイレを配置する間取りがあります。
しかし、これも来客時にトイレから出てきたところとバッタリ鉢合わせてしまったり、玄関に流水音が漏れて聞こえてしまうのではないか?と気になって応対に困ってしまう、と言う声も聞きます。

「安い深夜料金で食洗器を使おう」と思っていたのにもかかわらず、キッチンの真上に寝室があり、音や振動が響くので結局深夜に食洗器を使えなかった、と言う話もあります。
他にも室内での足音や話し声、テレビの音、洗濯機の音、外を走る車の音などは、一度気になり始めると気になって仕方ない、そんな生活音になります。

生活音も、間取りを考える上で、見落としがちな、忘れてはならないチェックポイントの一つ、と言えるでしょう。

家事動線と生活動線を徹底的に考えよう

女性の方なら特に、『家事動線』は暮らしやすさへの影響が大きいポイントとして、気にされる方も多いのではないでしょうか。
使い勝手の悪い、動き辛い間取りでは、せっかくの新居でも家事がおっくうになってしまいますよね。
しかし、ご自身の家事動線はしっかりイメージが出来ても、意外と『家族の生活動線』を見落としてしまうことがあります。

例えば、洗濯動線を考えて、2階に浴室・洗面室を全てまとめたご家庭の場合。
洗濯にはとても便利、しかも朝は寝室のすぐそばに洗面室があるので身支度もスムーズ、とイイことづくめのよう。
しかし、1階に手を洗うスペースを作っていなかったために、子供が遊んで泥まみれに汚れて帰ってきてもトイレやキッチンで手を洗ってしまう、と言うことになってしまった、という事例が…。

朝から夜まで、家族がどんな動線を描きながら移動するかは、生活スタイルが違うと全く違ってきます。
また、来客の際に家族が来客を気にせずに移動できる工夫があるかなど、考える必要があります。
家族の「よくある行動パターン」を設計士に早い段階で伝えておくのも良いかもしれません。

間取りを考えることは、建売住宅にはない、注文住宅ならではの楽しみです。
しかし、住み始めてから「失敗した…」と思わないための考え方があります。

・どんな間取りにもメリットとデメリットがある、だから優先順位をしっかり家族で話し合おう
・図面だけでは見落としがちな、生活のニオイや音、動線もしっかりイメージしてみよう

家族でしっかり話し合って、それぞれのライフスタイルに合った間取りをぜひ作ってくださいね。

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