介護で悩む男性が増えているのはなぜ?独身だからって本当?
介護言えば女性がするもの、と昔から思いがちでしょう。
現在は、介護で悩む男性が増えています。
介護は女性がするものではなくなっています。現在は、男性が介護について悩みセミナーなどに参加しています。そういった男性は独身の人が多いです。いくら独身で身軽だからといって、自分だけで背負わず兄弟姉妹がいれば相談してみてはいかがでしょうか。
介護で悩む独身男性が増えています
この10年、20年で親の介護で悩みをかかえる方の層が、とても変化してきています。一昔まえまでは介護というと、圧倒的に女性の問題となっていました。
今、セミナーなどに参加する割合は半数近くが男性なのです。
あるときセミナーに参加していた40代の男性は、ほぼ毎週末、親を介護するために新幹線での帰省を続けているところでした。
平日は忙しい勤務があるなかで、いつ休んでいるのだろうと思うほどです。交通費の負担も厳しいでしょう。
しかも、現在の仕事を辞めて親元にUターンすることも検討しているということでした。自分のキャリアを諦めるという選択です。
なぜそこまでするのか?と問うと、
私はシングル(独身)で身軽に動けます
と答えました。
こうして独身の男性が介護について、
仕事を辞めて在宅介護をしようかと悩んでいるわけです。
兄弟姉妹がいれば、既婚、未婚に関わらず相談してしてはどうでしょうか。
独身シングルは介護要員ではないことを、介護される側も理解してほしい!
親や兄弟姉妹から、あなたは独身だから身軽でいいわね。
と介護要員としてあてにされていませんか?
独身だからこその問題もあるんです。
独身で身軽だから介護を受けおう、というのは危険な考えです。親の年金で食べてはいけるでしょうが、先に親が亡くなれば、あなたが年金をもらえるようになるまで、生活はどう維持していきますか?自分が働かなきゃ収入はゼロ。それは身軽とはいえませんよね?
独身シングルは働かなければ収入は無し、親の年金もあてにならない
兄弟姉妹が複数いて、そのなかに独身の子がいると、その子が主な介護者となり頻繁に実家と自宅を往復する。または仕事を辞めて親元に戻るという選択を強いられる場合が多くありました。
配偶者や子がいる人に比べ独り身は、動きやすいと言われます。
兄弟姉妹や親からも、あなたは身軽でしょう、とあてにされやすい存在となっているのです。そのため、自分も自分しかいない!と考え追い込んでしまうのかもしれません。
しかし、結婚をしていればは夫婦2人で自分たちの家計を維持すればいいのです。対して、独身の人は一人で自分の生活を成り立たせなければいけません。自分が働かなければ収入はゼロとなります。到底、身軽とはいえないのではないでしょうか。
とりあえずは仕事を辞めても、親の年金で食べていくには困らないでしょう。
親の身近にいれ、親も自分も安心感がアップします。
けれど、当然ながら先に親が亡くなり、親の年金はストップするのです。
あなたの年金がもらえるようになるまで、生活をどう維持するのでしょうか?
独身は介護要員という考え方は危険です。
介護される親も、介護をお願いする兄弟姉妹も理解してもらいたいですね。
親の老後より自分の老後の方が長い!介護のために仕事を辞めても大丈夫?
介護が大変で仕事を辞めようか考えていませんか?
仕事をしながら通うのが大変。
緊急の呼び出しで休みをもらうのが申し訳ない。
でもやめたらあなたの生活は?
介護を理由に何度も仕事を休めない。緊急時、急に休むと迷惑をかけてしまう。仕事は辞めるべきか?と考えると思います。でも辞めた時自分の生活設計に問題はおきませんか?介護のために仕事を辞めるのはよく検討してからにしましょう。
介護のために仕事を辞めて生活に困らないか検討する
親の心身の機能が低下していくと、親の元に足を運ぶ頻度が増えていきますよね。そうすると、行き来の交通費など経済的負担が大変になってきます。緊急な帰省だと事前予約できないので割引運賃を使えない。そのため、正規料金です。
一方、自分の仕事があると、お休みをとらなければならなくなりますね。
会社に休ませて欲しいと何度も言えるでしょうか?
急に休むと、会社に迷惑をかけてしまう。何度も仕事を休めない。仕事辞めるべきかな?といった気持ちになるでしょう。
けれど、自分の老後もあります。そう結論づけるには自分の生活設計に問題が生じないかを、よく検討してからにしましょう。
介護で仕事を辞めると、それは自己都合退職です。退職金が減額されます。勤続年数が少なくなれば、将来の年金額にも影響が出てきます。
また結婚している人は、夫婦のうち所得の少ないほうが辞めよう、となるはずです。
そうすると、いまの介護者世代である40代50代は、女性はパート勤務が多いので、妻が仕事を辞めることになるでしょう。でも、パートの場合でも、年に100万円の稼ぎがあれば10年で10000万円。15年なら1500万円です。
それが仕事をやめればなくなるということを忘れてはいけません。
親の老後より自分の老後のほうが長い。色々な問題のために仕事を辞めようかと考えることもあるでしょう。でも辞めたくないなら、続けると決意しましょう。
親の介護と自分の家庭で思い悩む人は多いもの。心の病気になる前に!
親の介護と自分の生活、頑張り過ぎていませんか?
親の介護も自分の家庭もがんばらなきゃと、どちらも頑張って体を壊してしまう人が多いです。また体だけでなく心の病気にもなってしまう場合も。心の病気になる前に、相談先は色々あるので、まずは話してみましょう。
介護を頑張り過ぎて、心の病気にならないために。
親の介護もしなきゃ、自分の家庭のこともしっかりしなきゃ。
どちらも頑張り、体を壊してしまう人も少なくありません。
自分が体を壊すと、親の支援をできなくなるだけでなく、自分も誰かに支えてもらわなければいけなくなるのです。支える側にいなければいけないのであれば、まずは自分の健康を第一に考えましょう。
一方、体を壊すだけでなく心の健康を崩してしまう人もいます。
介護の相談電話をかけてくる立場の人に、病院でうつと診断され薬を服用中だという人がとても多いのです。
相談スタッフは、メンタル面での専門研修も受けてはいたようですが、素人なのです。もし不用意な声かけをして、病状を進行させたらどうしようという不安があります。
心の病気となってしまうまで、介護について思い悩んだり、自分の生活を頑張ったり、一人で抱え込まないようにしたいですね。
相談先は色々あります。
介護を進めるためにも、自分の健康を一番に考えて!リフレッシュを大切に。
親の介護をするために、大切なのは自分の健康ではないでしょうか?
介護をするということは、一緒に暮らしていても、離れて暮らしていても、悩み多き問題です。まずは、自分の体を一番に考えて、介護にあたりましょう。あなたの健康があってこそ親の介護は成り立ちます。
介護の優先順位1位は自分の健康
離れて暮らす親を支えることは、簡単なことではありません。
自分も年齢的には無理ができにくく、職場でも責任のある立場となっているでしょう。
だからといってこれが同居なら容易なことかというと、それも違います。一緒に暮らしていても、離れて暮らしていても、親を支えるというのは悩み多き課題です。
離れて暮らしていることをメリットがあると考えて、気持ちを切り替えて生活していいきましょう。幸い切り替えやすい環境にいるのです。別居だから、仕事をしているから、強制的に親と距離を保つことができます。
親が入院するなど何か起きると大変ですが、ずっと急性期は続きません。長期化したとしても、落ち着く時期はあります。
長期に渡り、別居している親を支えている人も、安定する時期をみて、仕事はもちろん趣味も継続し、自分の時間も大切にしているのです。
遠くの親を支えられるのは、子の健康があってこそというものです。
リフレッシュする時間を大切にしていきましょう。