岩瀬牧場は動物とふれあえる歴史ある牧場。お土産には楚人冠ヨーグルトがオススメ
福島県の鏡石にある岩瀬牧場は、牧場の朝のモデルになった歴史ある牧場です。
開拓当時を偲ばせる明治時代の牛舎やサイロ等、畜産の歴史が伝えられていたり、四季の花々が見れるフラワーガーデンや、動物のふれあいコーナーや国内最大級のツリーハウスなど子供から大人まで楽しめる牧場です、
このページではアクセス方法や、オススメのポイント、歴史やヨーグルトなど岩瀬牧場についてご紹介したいと思います。
岩瀬牧場のアクセス方法や料金は?
岩瀬牧場の料金などの基本情報は以下のようになります。
住所 | 福島県岩瀬郡鏡石町桜町225 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
入場料金 | おとな(中学生以上) 500円 こども(小学生以下) 300円 3才児未満 無料 同伴犬 無料 ※団体割引有り(10名以上) |
駐車場 | 500台 |
公式HP | http://www.iwasefarm.com/index.html |
岩瀬牧場のアクセス方法は以下のようになります。
【電車】
JR 鏡石駅から車で約5分
福島空港から車で約15分
【車】
鏡石PAスマートICから約10分
須賀川ICから約15分
矢吹ICから約15分
冬でも営業しているの?
岩瀬牧場は12月~3月まで冬期間となります。
期間中入場は無料で、動物たちとはいつものように遊べます。
しかし、冬期間の売店は閉まっていて、トイレの数も限られているので、売店目当てで行く人は注意しましょう。
開拓当時そのままの牛舎や日本最古のサイロ
ここからは岩瀬牧場の魅力を伝えていきたいと思います。
歴史ある岩瀬牧場。日本の酪農の歴史を今に伝えています。
牧場内には、開拓当時そのままの牛舎と日本最古のサイロ、とうもろこし乾燥舎などが、昔と変わらない姿で残されています。
牛舎のなかには、明治から昭和まで使用されていた牧場用の牛乳運搬トロッコが復元された往復約80メートルを、実際に乗ることができます。
他にも世界で一番古いトラクターなどが展示されていて、見応えがあります。
シャクヤクが自慢のフラワーガーデン
岩瀬牧場には美しい桜やバラ、シャクヤク、スイレンなどの四季折々の花々が楽しめるフラワーガーデンがあります。
中でも一押しなのが「シャクヤク園」
5月中旬から6月中旬の開花時期には320種4,000株もの色とりどりのシャクヤクが咲き乱れます。
また、毎年5月中旬から下旬にかけて岩瀬牧場芍薬祭りが開催されています。
切り花や鉢植え、ハーブなどを販売。シャクヤクフォトコンテストや絵画コンテスト行われます。
他にも、
4月中旬には
明治中期の牧場主、岡部子爵にちなんで名付けられた樹齢約120年の「子爵の桜」が咲き乱れ
6月中旬から9月上旬には
西洋庭園「沈床庭園」で日本睡蓮や熱帯スイレンを見ることができます。
「シャクヤク園」の北側には、クジャクやフラミンゴが見れるコーナーもあります。
子供も楽しめるポイントがたくさん
岩瀬牧場には子供が喜ぶ催し物を行っていて遊びも充実しています。
牧場内に広い芝生があるので、走り回ってのびのび楽しめるのも嬉しいですよね。
一度は登ってみたい巨大なツリーハウス
外観もかわいらしい本格的なツリーハウスは、日本でのツリーハウスの第一人者である小林崇さんが手掛けたもの。
デザインには全て曲線を取り入れ、自然と樹に馴染むように建てられています。
高さ約10メートル、広さ8畳もある国内最大級のツリーハウスからの眺めは格別!
大人も童心にかえって子供と一緒にはしゃいでしまいそうです。
うさぎやポニーなどの動物と触れ合える
うさぎランド内では、ウサギと触れ合えることができます。
餌やり体験もできるので、お子さんは大喜び間違いなしです。
また、ポニーも触れ合えることもできますよ。
ふれあいコーナー以外でも牧場ですので、のどかなたくさんの牛を見ることができます。
変わり自転車コーナーでサイクリング
車の形などになっている足で漕ぐタイプの変わり自転車も子供たちに人気です。
1人乗り、2人乗り、4人乗りとあるので、気に入った変わり自転車でサイクリングすることができます。
料金:1周200円~600円
上記の他にも、バターづくりや、ジャガイモ、トウモロコシなど野菜の収穫ができる体験農場イベントや、キッズコーナーも用意されているのでファミリーで楽しくすごせるスポットになっています。
岩瀬牧場の歴史
岩瀬牧場は日本初の西欧式国営牧場として、130年もの歴史がある牧場です。
明治の初めに2,677ヘクタールもの高大な原野を、明治天皇の指示により宮内省直営の「順宣牧場」として開懇したのが始まりです。
その後、伊藤博文内閣が宮内省直営の開墾地所として開拓を始め、その後皇族方による経営に変わり、いわば「御料牧場」としての岩瀬牧場が誕生しました。現在は、旧宮内庁御料牧場になっています。
明治40年には日本初となる13頭の乳牛と農機具をオランダから導入。
当時の牧場では最先端の乳製品加工技術が導入され、その頃の日本ではまだ珍しかったバターやアイスクリームなどの製造も行っていました。
大正から昭和に入ると大型農機具をいち早く導入して、食糧増産の場として大規模な経営を行っていましたが、戦後の農地価格により面積は29ヘクタールほどに縮小。
岩瀬牧場の歴史は、牧場内の「岩瀬牧場歴史資料館」で詳しく学ぶことができます。
岩瀬牧場歴史資料館では日本の酪農の原点ともいえる貴重な資料の数々が保存、展示されています。
牧場の朝のモデルになった牧場
岩瀬牧場といえば、文部省唱歌「牧場の朝」のモデルになった牧場として有名です。
牧場の朝の中で歌われている「鐘」は、明治時代にオランダから友好の証として贈られた、町指定文化財の青銅の鐘です。
当時は今ほど時計が普及していないかった時代なので牧場で朝、昼、晩、そして作業の始まりと終わりの時刻を鐘が告げていました。
作詞者 杉村楚人冠 編曲 船橋栄吉
1番
ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと
2番
もう起き出した小舎小舎の あたりに高い人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊の幾群の 鈴が鳴る鳴る りんりんと
3番
今さし昇る日の影に 夢からさめた森や山 あかい光に染められた 遠い野末に 牧童の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと
ちなみに文部省唱歌とは、明治から昭和にかけて文部省が編纂した、尋常小学校、高等小学校、国民学校及び学制改革後の小学校の唱歌、芸能科音楽の教科書に掲載された歌曲や歌謡の総称のことを言います。
牧場の朝は岩瀬牧場がある鏡石町のシンボルソングにもなっています。
お土産にオススメ!楚人冠ヨーグルト
岩瀬牧場に行ったら、ぜひお土産として購入したいのが「楚人冠(そじんかん)ヨーグルト」です。
この楚人冠ヨーグルトは、岩瀬牧場で採れた生乳から作られる贅沢なヨーグルト。
ヨーグルト独特の酸味が少なく、牛乳の風味が残った自然の優しい味わいが口の中に広がります。
濃厚ですごく美味しいと以前から人気がある商品でしたが、
TV番組「秘密のケンミンSHOW」でたんぽぽの白鳥さんが紹介したことによって
全国的な人気商品となりました。
生産に限りがあり、通販でも売り切れ状態が続いていますので、
岩瀬牧場に来た際には、ぜひ楚人冠ヨーグルトを買って帰りたいところですよね。
岩瀬牧場では売店にて、楚人冠ヨーグルトを購入することができます。
種類は加糖と無糖の2タイプあります。
チューブ型なので見た目もおしゃれですし、ヨーグルトの量の調節も簡単にできます。
ちなみに楚人冠ヨーグルトの名前の由来は、
岩瀬牧場をモデルとして作られた
唱歌「牧場の朝」
を作詞した「杉村 楚人冠」からきているそうです。
>>詳しくは「楚人冠ヨーグルトの販売店や通販は?岩瀬牧場のヨーグルト、楚人冠ヨーグルトまとめ」の記事をどうぞ。
いかがだったでしょうか、福島県の岩瀬牧場についてまとめました。
子供から大人まで楽しめる歴史ある牧場は、のんびりと楽しめることができます。
お天気の良い日に足を運んでみてはいかがでしょうか?