【馬刺しを美味しく食べる方法】解凍方法や切り方、オススメのタレや薬味紹介。タテガミも。
ヘルシーであっさりとした味わいで、お酒にもぴったりの馬刺し。
馬刺しを家で食べるにはどういう方法で、何と一緒に食べるとさらに美味しくなるのでしょうか。
このページでは馬刺しの解凍方法や切り方、焼き方の他、タテガミの食べ方など馬刺しの食べ方についてまとめました。
正しい馬刺しの解凍方法
【馬刺しの写真(塊)】
お酒のアテとして居酒屋で見かけることがある馬刺しですが、
実は通販や業務スーパーなどでも購入できて、簡単に家庭でも味わえることができます。
通販での生食用馬肉は、安全のために冷凍処理が義務付けられていて、真空パックで販売されています。
お店によっては個包装で真空パックになっているものもあり
使いたい分だけ出すことができ、とても便利です。
冷凍されているので解凍する必要がありますが、正しい方法で解凍すればさらに美味しく味わえることができます。
馬刺しの正しい解凍方法は
食べる前に冷水に15〜30分程度浸しておくこと。
低温でゆっくり半解凍にするのが馬刺しの正しい解凍方法です。
解凍の目安は適度な半解凍、中心に芯が残る程度になればOKです。
季節によって時間が異なりますので、程よい時間で確認してみてください。
なぜ半解凍なのかというと、刺身で食べる都合上、完全に解凍せずに半解凍が推奨されています。
また、半解凍の方が馬刺しをスライスしやすくなります。
冷蔵庫や流水、レンジでの解凍は?
食べる3時間前ほどに冷凍室から冷蔵へ移して半解凍しても大丈夫ですが、冷蔵庫内で長時間放置してしまうとドリップ(赤っぽい水分)が出てしまい臭みの原因になるので注意しましょう。
また、流水で解凍も可能ですが、やはり馬刺しの美味しさを最大限に味わうには氷水による解凍がオススメです。
出来るだけ温度変化を与えずに解凍することが美味しさのポイントです。
逆に、馬刺しを解凍する際に一番してはいけないのは、電子レンジで解凍すること。
解凍機能を使ったとしても温度変化が大きいので、大量のドリップが出てしまいせっかくの馬刺しのうまみ成分や脂肪分が抜け出てしまいます。
せっかくの馬刺しですから、正しい解凍方法で美味しく食べてみてくださいね。
馬刺しの切り方
馬刺しを美味しく食べるには切り方も重要です。
生肉ですのでまな板や包丁はきちんと除菌されているものを使用しましょう。
- 真空パックから取り出した馬肉を、肉の白い繊維が見える面を上に向けて置きます。
- 肉目に沿って合わせて平行に包丁を入れます。
- 次に垂直に包丁を入れて2mmほどの薄切りにして、食べやすい大きさにカットしていきます。
もっとこだわりたいなら、部位によって厚みを変えるのもオススメです。
- ヒレ 部位の中でも特に肉質が柔らかいので3mm程度の厚切りにして
- ロース 柔らかい部位なので、2.0mm~3.0mm程度の厚切りにして
- モモ肉 肉質がしっかりしているので1.5mm~2.0mm程度の薄切りにして
- ヤング・フタゴエ 歯ごたえがあるので、1.5mm~2.0mm程度の薄切りにして
また、バラの馬肉であればロースほどの高さがないので斜め切りがオススメです。
ちなみに真空パックから取り出したばかりの馬肉は綺麗な桜色をしていません。
ちょっと黒ずんでいます。
お肉が悪くなっているわけではなく、空気に触れるを10分程度で徐々に鮮やかになってきますのでご心配なく。
上手に切れるポイントとして、半解凍になっていることも重要です。
お皿や盛り付けにもこだわると、さらに馬肉の美味しさを演出できますよ。
馬刺しに合うタレや薬味は?
馬刺しをお醤油でいただく人も多いと思いますが、どんなタレが馬刺しを美味しく頂けるのでしょうか?
まずにオススメしたいのが「甘口醤油」です。
気酒屋で馬刺しを注文すると、一緒に甘口醤油がついてくることが多いと思います。
馬刺しが有名な熊本がある九州や四国地方では甘口醤油が好まれていて
馬刺しには甘口醤油が全国に広まったようです。
馬刺しは淡泊な味わいなので、甘味との相性が抜群なんですよね。
甘味料が入ることによって馬刺しの旨味がより引き出されます。
熊本ではこの甘口醤油におろし生姜とおろしニンニクを合わせた特製ダレをつけて食べます。
もしご家庭に甘口醤油がない場合は
醤油に砂糖かみりんなどで甘みを加えると簡易甘口醤油が作れますよ。
ちなみに、こちらも馬刺しで有名な福島県の会津では、
味噌に唐辛子とおろしにんにくを混ぜた「辛味噌」で食べるのが一般的です。
その辛味噌を醤油に溶かして食べます。
レバ刺しでよく用いられる「ごま油+岩塩」もまた異なった味わいを楽しめて美味しいですよ!
馬刺しと合う薬味、は玉ねぎやしょうが、大葉、にんにくなどがオススメです。
玉ねぎスライスや大葉の上に馬肉を盛り付けると、色合いもよく食欲をそそりますよね。
いろいろな食材を組み合わせて、自分のお気に入りのタレや薬味を見つけてくださいね。
馬刺しを焼く食べ方もオススメ
【焼いているo焼肉の写真】
馬刺しを刺身で食べようと思っていたけれど、余ってしまった。
馬刺しの他の食べ方も楽しんでみたい。
そんな方には、馬刺しを焼いて食べることをオススメします。
馬肉は焼きすぎると固くなってしまうので、表面をさっと炙る程度でOK。
両面の色が変わったら、焼肉のタレをつけて簡単に美味しく食べることが出来ます。
ブロック肉でしたら少し厚めにスライスすれば桜(馬肉)ステーキになります。
バターと醤油をあえて炒めても美味しいですよ。
馬刺しのタテガミの食べ方
【馬の部位のイラスト】
馬刺しの「タテガミ」(コーネ)という部位をご存知ですか?
タテガミは馬にしかなく、馬一頭から5kg程度しか取れない希少部位なので、初めて聞く方も多いのではないでしょうか。
名前だけ聞くと、あの首の部分の髪の部分のこと?と思うかもしれませんが
その毛の生えている周りの肉のことをタテガミと言います。
【タテガミの写真】
タテガミの見た目はとても特徴的で真っ白。
白色の見た目からもわかる様に、脂分とゼラチン質からできています。
しかし、一般的な脂で想像する様なブヨブヨとした食感とは異なっていて
コリコリとしたイカのお刺身に似た様な癖になる食感です。
そして、口に含んだ瞬間、脂が舌の上で溶け始め、脂の甘みが口全体に広がります。
これは、馬の脂の融点温度が25度と人間の体温よりも低いため。
脂分は多いですが、重たくなくさっぱりとしたお味です。
タテガミはコラーゲンも豊富に含まれていて、お肌を気にする女性にもオススメですよ。
タテガミの定番はお刺身
【タテガミの刺身の写真】
タテガミは、コリコリとした食感や甘い旨味を直接味わえる刺身で食べるのが定番です。
可能な限り薄くして食べるとより美味しさが増しますよ。
一般的な馬刺しと同じ様にタレにつけて食べると美味しいです。
初めてタテガミを食べるなら、タテガミ本来の味を楽しむために刺身で食べることをオススメします。
赤身の馬刺しと一緒に並べて盛り付けると、赤と白のコントラストで食卓も鮮やかになります。
また、脂肪分を含まない赤身の馬刺しと
脂質とゼラチン質で出来ているタテガミを一緒に食べることによって、
霜降りの様な味わいになるのでとても美味しい食べ方になります。
タテガミは赤みの馬刺しとはまた異なる楽しみ方が出来るので、馬刺しが好きな方はぜひ一度は食べていただきたい部位です。
いかがだったでしょうか?
馬肉の食べ方についてまとめました。
せっかくの美味しい馬肉、最大限に旨味を引き出してから味わってくださいね!
少しでもこの記事がお役立ちしたら幸いです。