ラムチョップとはどこの部位?カロリーや焼き方、下ごしらえ方法などラムチョップまとめ
近年女性や健康趣向の人たちに人気なラム肉。
低カロリーで栄養分が豊富なので、レストランなどでも取り扱うお店が増えてきました。
そしてメニューに載っている「ラムチョップ」
羊なのはわかるけど、なんでこんな名前なんだろうって思ったことはありませんか?
このページではラムチョップの特徴や調理方法、カロリー、下ごしらえの方法などラムチョップについてまとめました。
ラムチョップとは?どこの部位のこと?
ラムチョップとは生後12ヶ月未満の骨付きの仔羊肉のことを言います。
部位は牛肉でいうとロースに当たる部分。
骨付きロースは「フレンチラック」と呼ばれていて、これを肋骨ごとにカットしたものが「ラムチョップ」です。
ラムチョップの「チョップ」は何かというと、叩き切るという意味があり、骨付きのロースを叩いて切るという意味合いからラムチョップと呼ばれています。
羊は年齢によって以下のように分類されます。
12か月まで | ラム |
12〜24か月 | ホゲット |
24か月〜 | マトン |
マトンに比べ、羊独特の匂いがほとんどなく、生後12ヵ月以下なのでそこまで大きく成長しておらず、肉質が非常に柔らかいのが、ラムの特徴です。
ラム独特の匂いが苦手な人はラムがオススメです。
ちなみにホゲットは羊の年齢が限定されているので、放牧されていて年齢を管理しにくいホゲットはあまり流通されておらず、目にする機会が少ないです。
ラムチョップの調理方法は?
ラムチョップの肉質はとてもやわらかく、羊肉の中でも最上の部位と言われています。
羊特有の匂いも少なく、柔らかくジューシーな食感です。
脂身も適度にのり旨味も強く、ローストやステーキなどのグリル調理に向いたお肉です。
骨付きのラムチョップは見栄えがいいのでちょっとしたご馳走やバーベキューなどでも活躍します。
焼き加減はミディアムからミディアムレアが一番美味しく食べられます。
ラムチョップのカロリーは?
ダイエットや運動をしている人からも一目置かれているラム肉ですが、カロリーは実際どれくらいなんでしょうか。
実は同じラム肉でも部位によって異なります。
・ロース 330キロカロリー
・肩 227キロカロリー
・もも 198キロカロリー
(ラム肉100gあたり)
ラムチョップは骨付ロース肉なのでラム肉100gあたり330キロカロリーになります。
ロースは柔らかく、羊肉の中でも最上級の部位ですが脂肪分が高いので他の部位に比べてカロリーは高くなります。
同じ100gで比較すると、牛肉ロースが411キロカロリーですが、
豚ロースが263キロカロリーなので、実は他の肉に比べて、ラムチョップがカロリーが低いというわけではないのです。
(肩やもも肉は、他の肉よりも低カロリーです)
では、この事実があったとしても、なぜラムチョップはダイエットや運動をしている人に人気なのでしょうか。
それは、ラム肉にはカロリー以外にも注目すべき点がたくさんあるからです。
ラム肉は脂肪になりにくい
まず、ラム肉は脂肪になりにくいと言われています。
どうしてかというと、人間の体温とラム肉の脂の溶け始める温度が違うから。
人間の体温は36度~37度くらい
対してラム肉の脂が溶ける温度は44度。
よって、ラム肉を食べて腸内に入っても脂はなかなか溶けず、腸で吸収されることなく体外に排泄されると言われています。
つまりラム肉の脂肪は体内に残りにくく、脂肪が増えづらいのです。
ちなみに他のお肉はというと、
牛肉は40度、鶏肉30度、豚肉28度。
同じ理由で牛肉も脂肪になりにくいと言われています。
血中コレステロールを減らす不飽和脂肪酸が多い
ラム肉は不飽和脂肪酸を多く含んでいます。
脂肪、と名前の中に入っているので体に悪そうなイメージかもしれませんが、
実際には不飽和脂肪酸は「血圧を下げる、血中コレステロールを減らすなどの働きに優れている」とされています。
ラム肉以外にはワシやサバ、アジなどの青魚に多く含まれている良い油です。
脂肪を分解するにも効果的に作用します。
脂肪燃焼を促すカルニチンを含む
ラム肉には他にお肉よりも「L-カルニチン」という栄養成分が多く含まれています。
このカルニチンの効果は脂肪の燃焼です。
そもそも、カルニチンは人間の体内でも作られていますが、二十歳をピークに年々体内で生成されるカルニチンの量が少なくなってしまいます。
カルニチンの量が少なくなると、燃焼されない脂肪が増えてきて体内に蓄積されてしまいます。
ですので、食事やサプリメントなどによってカルニチンを摂取すれば、脂肪燃焼をサポートしてくれることになります。
カルニチンを積極的に取り入れることによって肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
他にも、ラム肉に含まれている糖質はほぼ0なので糖質制限中の食事に最適だったり、
その噛み応えから満足感がある食事が取れるので食べ過ぎを予防できると言われています。
よっ、てラム肉は健康を気にする方やダイエット中の人にオススメできるお肉です。
ラムチョップの下ごしらえや調理方法
せっかくのラムチョップ、どうせなら下ごしらえをしっかりして美味しい状態で食べたいですよね。
家庭でも簡単にできるラムチョップの下ごしらえの方法をまとめます。
これをするだけで格段にお肉のおいしさが変わりますので、是非試してみてください。
・常温にもどす
焼く30分くらい前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくきましょう。
冷たいままだと熱が通りにくく、焼きムラができてしまいます。
・うす膜を剥がす
より匂いを取りたいと思ったら骨側についているうす膜を剥がしましょう。
販売されているラムチョップには基本的にうす膜がついています。
・野菜やフルーツにつける、なじませる
玉ねぎや大根、パイナップルなどにつけることによって酵素の力でラム肉が柔らかくなります。
みじん切りやすりおろしたものに漬け込むか、もんでなじませてください。
麹やヨーグルトもオススメです。
そのまま冷蔵庫で30分以上寝かせましょう。
・焼きすぎに注意
ラム肉は焼きすぎると固くなってしまいます。
プライパンで焼いた時は、指で少し押してみて、弾力を感じるくらいで火を止めましょう。
そして、アルミホイルで全体を覆い、余熱で中まで熱を通します。
お肉の色はピンク色でややレア目の焼き具合が食べごろです。
いかがだったでしょうか?
ラムチョップについてまとめてみました。
健康やダイエットにも効果的で、見栄えもよしのラムチョップ。
いいことづくしなので是非積極的に食べてみてくださいね。