会津さざえ堂の駐車場やアクセス方法は?二重らせん構造が魅力的な重要文化財会津さざえ堂
白虎隊自刃の地として有名な飯盛山には会津さざえ堂と呼ばれる珍しい構造の仏堂があります。
会津というと、鶴ヶ城や白虎隊が有名ですが近年この会津さざえ堂もTVなどでも放送され注目される機会が増えてきました。この会津さざえ堂、とっても不思議な構造で一度は体験してほしい仕組みになっています。
このページでは会津さざえ堂の構造や仕組み、アクセス方法や駐車場情報など、会津さざえ堂の魅力についてまとめました。
会津さざえ堂の行き方やアクセスは?
会津さざえ堂は白虎隊自刃の地として有名な飯盛山にあります。
アクセス方法など詳しい情報はこちら。
住所 | 〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404 |
電話番号 | 0242-22-3163 |
営業時間 | 8:15 ~ 日没(4月~12月)/9:00 ~ 16 : 00(1月~3月) |
拝観料 | 大人400円、高大学生300円、小中学生200円 |
定休日 | 休業日 無休 |
アクセス | JR会津若松駅から まちなか周遊バスあかべえ(4~11月運行)で4分 バス停:飯盛山下下車、徒歩5分。ハイカラさん(通年運行)で46分、バス停:飯盛山下下車、徒歩5分 (車):磐越道会津若松ICから国道49号経由10分 |
さざえ堂は飯盛山にあるので結構がっつり歩きます。
ヒールの高い靴などは行かないで、履き慣れた歩きやすい靴で行きましょう。
直接さざえ堂に向かう場合は急な階段を登るのが最短です。
しかし、結構急なので足腰が弱い方などは、その横にある動く坂道(スロープ)を利用すると良いでしょう。
有料で大人250円かかりますが、快適です。
急な階段はちょっと、と言う場合は向かって左側に迂回して白虎隊記念館の方をぐるっと回るルートでもさざえ堂にいくことが出来ます。
距離は長くなりますが、こちらのルートは階段よりは緩やかになりますので、散歩がてら向かうことが出来ます。
向かって右手がスロープ、直進すると階段、向かって左側に行くと白虎隊記念館などを回っていくルートになります。
下のバス停からの徒歩分数の目安としては10分から15分ぐらいです。
景色を見ながらゆっくりさざえ堂までの道のりも楽しんで下さいね。
会津さざえ堂に駐車場はある?どこに停めればいいの?
会津さざえ堂に車で行った際には、基本的には市営観光客用無料駐車場に駐車しましょう。
住所 | 会津若松市一箕町大字八幡字牛ヶ墓244-5 |
利用時間 | 8時30分から17時15分まで |
駐車台数 | 小型80台(大型利用可能) |
また、飯盛山入り口周辺にはお土産やさんが立ち並んでいて無料駐車場を備えているお店もあります。
お土産屋も立ち寄る予定でしたら、お土産やさんの駐車場に止めて見学するのもアリです。
(※無料で解放しているお土産やさんの駐車場は、強制的に品物を買わなければならない可能性があるところもあり、要注意です)
市営の無料駐車場が埋まっていたら、オススメなのがすぐ隣の飯盛分店の駐車場(有料)です。
駐車料金は1,000円で、駐車時に飯盛分店で使える買物割引チケット500円がもらえます。
ですので、実質500円で駐車することが出来ます。台数も十分にとってあるので、とめやすいです。
無料の市営駐車場と隣り合っているので、間違えない様に注意して下さい。
交差点に近い方が飯盛分店の駐車場、観光案内所を挟んで奥側が無料の市営駐車場です。
口コミなどで有料に関して悪い口コミもありますが、上の写真でもわかる様にちゃんと入り口に「有料」と大きく書いてあります。確認してから入りましょう。
飯盛分店駐車場 | 福島県会津若松市一箕町大字八幡牛ケ墓244−5 ※地点がないので、すぐ横の飯盛山観光案内所の住所になります |
駐車台数 | 50台 |
ブラタモリでも紹介された会津さざえ堂とは?
福島県会津若松市の名建築物の一つ、会津さざえ堂。
江戸時代の1796年に当時の住職によって建立された高さ16.5m、六角三層のお堂です。
最近ではブラタモリでテレビ放送されて、さらに話題となっているんですよ。
そんな会津さざえ堂ですが、実は正式名称は円通三匝堂(えんつうさんそうどう)と言います。
何故さざえ堂と呼ばれるのかというと、その形がその形がさざえに似ているから。確かに1階1階が傾斜している不思議な形はさざえに似ていますね。アニメの『サザエさん』もアニメ内でさざえ堂を見学したんですよ笑。
そんな会津さざえ堂に人が訪れる大きな魅力の一つは「二重らせん構造」だということなんです。
さざえ堂の仕組みってどうなってるの?
会津さざえ堂の内部は参拝者のための二重らせん構造のスロープが続いていて、回りに上る斜路と左回りに下りる斜路が別々に存在しています。
だから不思議と一方通行なのに内部で上りと下りの参拝者が出会うことはありません。
何故、二重らせん構造になったかというと西国三十三観音参りのためと言われています。
西国三十三観音とは関西の観音様なのですが、江戸時代では庶民の娯楽として西国三十三観音を巡礼することが流行っていたんです。
それで当時の会津の人たちはここにも西国三十三観音を巡礼できるようにしよう!
しかも西国三十三観音を一箇所にまとめてしまおう!
と建立されたのが円通三匝堂、会津さざえなんです。
すごい発想ですよね笑。
会津さざえ堂内部は、以前はそのスロープに沿って西国三十三観音像が安置され、賽銭入れも33ヶ所ありました。
ちなみにこのお賽銭は集中賽銭採集装置を通じて1か所に落ちるように合理的な設計になっているんですよ。
さざえ堂は、窓があるので外の景色も楽しむことが出来ます。
小高い飯盛山にあり、16mと言う高さがあるので頂上の窓からは会津のまちが一望できます。
飯盛山に来たら白虎隊十九士の墓にもよろう
会津さざえ堂がある飯盛山といえば白虎隊自刃の地として語り継がれています。
自刃白虎隊十九士の墓の他にも白虎隊記念館や白虎隊殉難士各霊塔、白虎隊伝承史学館、戸ノ口原の戦いに破れた白虎隊士が通って飯盛山に辿り着いたという戸ノ口堰洞穴などがあり、今でも年間200万人もの人が弔いに訪れているそうです。
また、さざえ堂と同じ敷地内にある宇賀神堂には自刃した十九士の霊像が安置されています。
全国各地にもあるさざえ堂
ここまで、会津にあるさざえ堂について伝えてきましたが、実は「さざえ堂」という名前のお堂は会津の円通三匝堂の事だけを指すわけではありません。
そもそもさざえ堂とは江戸時代後期の東北~関東地方に見られた特異な建築様式の仏堂のことを言って、日本全国にあります。
堂内は回廊となっており、順路に沿って三十三観音や百観音などが配置され堂内を進むだけで巡礼が叶うような構造となっています。
全国にある代表的なさざえ堂はこちら。
- 旧正宗寺三匝堂(会津若松市)
- 曹源寺本堂(群馬県太田市)
- 大鹿山長禅寺三世堂(茨城県取手市)
- 禅林街の栄螺堂(弘前市)
- 總持寺三匝堂(足立区)
- 成身院百体観音堂(埼玉県本庄市)
数あるさざえ堂の中でも二重らせん構造なのは会津さざえ堂のみ。
この世界でも珍しい建築構造が評価されて平成7年に国指定重要文化財に指定されました。
いかがだったでしょうか?
様々な魅力がある会津さざえ堂。二重らせん構造は1度は体験して見てもらいたいです。
会津観光する際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。