介護休業制度は介護をするために休むというものではない?緊急対応のための制度!
介護休業制度って聞いたことありますか?
家族の介護のために休むための制度ではないんです。
介護休業制度は、介護のために休暇をとるというものではありません。限度が93日間と短期のため、緊急時や介護の体制づくりに利用すると良いでしょう。企業によっては、介護休業制度の限度を1年にしているところもあります。
介護休業制度は緊急時に対応したり介護と仕事を両立するための準備期間
介護休業制度の意味を間違えてしまっていませんか?
自分で親などを介護するための休業と理解している場合があります。おそらく育児休業のイメージから連想して同様に考えていることと思います。
しかし、育児と違って介護は10年20年と長期化することも珍しくありません。自分で介護するために休むというのでは難しいところがあります。限度の93日を超えた段階で、仕事を辞めなければならなくなってしまうのです。
介護休業は育児休業とは違います。
介護のための休暇は、主に緊急時に、そしてこれからどのように親を支えていくかという体制づくりの期間と考えましょう。
サービスを導入、または施設を探し、自分の仕事や暮らしを大切にしつつ、親の自立を支援するための準備期間なのです。
難しい問題ではありますが、介護を一人で行うは難しいため、体制づくりは必要不可欠です。
なお、企業により、介護休業の期間を1年など長期にするなど独自の制度を設けているところもあります。勤務先の制度内容を確認してみましょう。介護の相談窓口を設けている企業もあるので相談もできます。
介護休業制度は短期休業のための制度です。
これを利用して介護をしようとしては無理があります。
介護サービスの導入や、ケアマネジャーとの打ち合わせなど
どうしても付きそわなければならない時などに利用するとよいでしょう。
親の介護について仕事の上司には話しづらい?なぜ離職に追い込まれるの?
介護を理由に仕事を辞めざるをえない状況に…
職場の上司に、介護について話し出すことはハードルが高いですよね。なかなか休みが取りにくい、休むことで同僚に迷惑がかかるなどの理由から、離職に追い込まれていくことがあります。まずは上司に相談してみると会社の制度など良い案を教えてくれるかもしれません。
- 休みを取りにくいから
- 同僚に迷惑をかけるから
- 両立は時間的に困難だった
- 両立は体力的に困難だった
- 親が子による介護を望んだ
- 自分で介護したかった
などの理由から、介護で仕事を休むことができる制度があっても、使用せず、離職に追い込まれたという現状があります。
職場で親の介護は話しずらい
離れて暮らす親を介護しないといけないため、仕事を休ませてほしいと、上司や人事に話すことはハードルが高いですよね。
法律では、そのことを理由に処遇への影響はないとはされていますが、リストラの対象になるのでは…と怖くなってしまいます。自分が仕事を休めば、その分誰かにしわ寄せがいくことは避けたい。申し訳ないという罪悪感が重なると辞めざるをえない空気になるものです。
距離がある上司や人事には、なかなか介護について話し出すことが難しいかもしれませんが、企業ごとに制度も見直されています。
思い切って話してみるとよいでしょう。話しやすい環境をつくっている会社もあるほどです。
会社でも介護の話をしやすい環境が整ってきているかも?人事課や労働組合に相談を!
親の介護を始めるようになり、突然の呼び出しなども増えることでしょう。
そのことを会社の上司に話せますか?
親の介護は全ての人に訪れる問題です。
親の介護は全ての人に訪れる問題です。結婚をしたら親は4人になるんです。お互い様だと思って、サポートし合える職場の環境があれば、精神的負担が軽くなりますよね。勤務する会社の制度があるかもしれません。労働組合や人事課に相談してみましょう。
介護について話しやすい環境づくりが求められる会社
介護だけでとても疲れているのに、勤務先と闘うのはものすごくエネルギーを必要とするでしょう。会社の理解を得ることが難しいという人に、それでも、介護休業は取るべきですとは言えません。
しかし、親の介護は全ての人に訪れる問題。
結婚している人は、親は4人になるんですよね。
親が入院すれば、病院からすぐに来てくださいと呼ばれることもあるでしょう。
お互い様で、サポートし合える職場の環境があれば、精神的な負担がとっても軽減するでしょう。
自分の勤務する会社の制度状況を、労働組合や人事課などに問い合わせるとよいでしょう。介護に熱心な企業もあります。それなら、休業制度も利用できますよね。
制度は取得できる人が取得しないと、一向に会社内でも浸透しません。
また、職場で介護セミナーを開催する会社も増えています。
介護の話をしやすい環境が、少しずつ整ってきているのではないでしょうか。