ラムコンシェルジュの試験や難易度は?試飲で楽しく学んで資格が持てるラムコンシェルジュ
サトウキビが原料の蒸留酒「ラム」
近年、日本にもラム専門のバーが登場したり、飲食店でもラムを取り扱う店が増加しています。さらに映画「パイレーツオブカリビアン」の影響で認知度が急上昇。銘柄も豊富で男女問わずラム酒に挑戦したい人が年々増えてきています。
そんなラムの資格「ラムコンシェルジュ」が今注目されていることをご存知ですか?
ここではご本人がラムコンシェルジュでもあるサトー酒店の佐藤伸行さんに「ラムコンシェルジュ」ついて色々と質問してきました。
ラムコンシェルジュってどんな資格?どう言う人が受けるの?
Q.一般の人にはなかなか馴染みがない「ラムコンシェルジュ」ですが、どういった資格なのでしょうか?
佐藤さん:
ラムコンシェルジュを主催するのは日本ラム協会というところになります。
2012年9月から始まったので、まだ出来たばかりの比較的新しい資格ですね。
日本ラム協会は消費者とラムを繋ぐ様々な活動によりラムの愛好家を増やすことを目的として設立された団体です。
ラムコンシェルジュの主催はその活動の一環になります。
ラムコンシェルジュはラムの歴史・製法などを学ぶことで、よりラムを楽しく、身近に感じられる「水先案内人」を目指そうというものです。
2回の講座と試験がセットになっていて、知識だけではなく、国内正規輸入品を中心に30銘柄以上のテイスティングを行えるので、勉強しながらラムの楽しさを体感できる講座内容になっているんですよ。
ラムコンシェルジュを取得できると、ラムコンシェルジュの「バッジ」及び「認定証」がもらえたりブラッシュアップセミナーや、試飲会、その他のイベントの案内がもらえるようになります。
どいういう人がラムコンシェルジュを目指すのかというと、やはりバーやレストランなどの飲食関係や酒販売店などラムに関わる業界の人が多いですね。
しかし、同じようにお酒が好き、ラムが好きなだけの一般の方も多いんです。
実務経験も不要ですし、満20歳以上の方であれば学生でも主婦でも受けれます。
お酒好きな営業の方でお客さんとの話のネタに、ラムコンシェルジュを取得した、なんて方もいるみたいですよ。
世間的にはワインやテキーラなどと比べると、まだラムは若干認知度が低いですが、ラムコンシェルジュはお酒にまつわる資格の中でも注目されていて開催されると毎回応募が殺到するんです。
ラムコンシェルジュの講座と試験内容について教えてください。
Q.ラムコンシェルジュの講座ではどういったことを学べるんでしょうか?試験内容は講座内で勉強したものが出題されるのですか?
佐藤さん:
ラム・コンシェルジュの受講内容はラムの基本を学ぶ全2回のクラスになります。
・ 第一部 ラムの基礎知識(2時間)
ラムの特徴
ラムの歴史
ラムの製法
・ 第二部 試験とラムの実践編(2時間30分)
ブラインドテイスティング
筆記試験
ラベルの読み方
ラムチャート
ボトル紹介
生産地のカクテル
ラムの歴史、製法、ラベルの読み解き方、生産地のカクテルなどを座学メインで学んでいきますが、注目すべき点はラムのテイスティング (試飲)があることです。
試飲があることによって実践力もつきますし、何より楽しんで学ぶことができます。
お酒好き、ラム好きなら興味深い内容ばかりなのであっと言う間に時間が過ぎてしまうと思いますよ。
そして、ラムコンシェルジュの試験問題は、2回の講座で学んだ事から出題されます。
ラムの歴史やどのように作られているかという製造方法、さらに世界の産地など。講座をきちんと受けていればそう難しくないはずです。
また、筆記以外にもテイスティングが出題されます。
テイスティングでは複数の種類のラムから香りや味などの違いを見極めていく能力が試されます。
テイスティングの試験というと、プレゼンテーション能力も一緒に試験として見られる場合がありますが、ラムコンシェルジュは記述式で回答するので口下手さんでも安心です。
回答はそれぞれ産地、ブランドを記入していくという形です。
気になる料金や開催地は?ラムコンシェルジュの基本情報
ラム・コンシェルジュの受講や試験の料金はいくらぐらいなんでしょうか?
講座付きだと高くなりそうですよね。
佐藤さん:
ラム・コンシェルジュの気になる講座、試験料金は講義、教材、修了試験
全て込みで32,000円(税込)です。
合格すればオシャレなラム・コンシェルジュバッチと認定証がもらえます。
講座はだいたいクラス20名の少人数制で、質問もしやすいですし、じっくり学べます。
休憩時間や講座の後はラムやお酒の話で盛り上がった!という回も多いようですよ。
試飲があるので20歳以上に限りますが、幅広い年代の方が取得されているとのことです。
開催地は東京がメインですが、他にも西日本を中心に大阪や名古屋、岡山、徳島、金沢、沖縄など各地で開講されています。
詳しくは日本ラム協会の公式ホームページをご覧ください。
>>http://rum-japan.jp/
ラム・コンシェルジュの難易度はどのくらい?合格率が知りたい!
ラム・コンシェルジュは講座とセットで試験が受けれて、講座の内容が試験に出題されるということですが、実際、難易度ってどのような感じなんでしょうか?合格率は高いのですか?
佐藤さん:
ラム・コンシェルジュの合格率は日本ラム協会の方から特に出ていませんが、とても高い、と思って大丈夫だと思います。
受講と試験がセットというラム・コンシェルジュの資格取得と同じような形でテキーラマエストロの資格がありますが、こちらは限りなく100%に近いと言われています。
テキーラマエストロの主催者からも”認定試験は、きちんと講座を受けていただければ回答できるレベルの内容です。”と公表されています。ラム・コンシェルジュも同様に、講座を熱心に聞いていれば、そこまで心配する必要はないです。講座の中で試験に受かるために、わかりやすくポイントを絞って教えてくれます。
ただし、試験内容はそれなりに難しいです。
選択問題と記述式の試験になりますが、ひっかけ問題もあるので、油断は禁物です。
できれば1回目の講座の後には復習を行い、試験の日までに自主的にラムを飲んで、自分なりに特徴を掴んでおきたいところです。
お酒好きな方、ラム好きな方などラムを学びたい意欲のある人にはとても面白い内容なのですんなり吸収できるはずです。
気負わず、楽しんで試験にのぞみましょう。合格の秘訣は何よりお酒が好きなこと、ラムが好きなことだと思いますよ。
いかがだったでしょうか?ラム・コンシェルジュ
ラム・コンシェルジュは今じわじわと注目を浴びてきています。ラム・コンシェルジュ試験の特徴は、「お客様と対面して説明するときに選択肢の中から選ぶことはできない」をもっとうに筆記試験に選択肢はなく、すべて書く試験です。
セミナー時の試飲は特徴のあるラム酒を中心に行い、セミナーが終わってからのフリーテイスティングと講師の方に質問の時間があるので、素朴な疑問から深い質問にまで丁寧に教えてもらうことができます。
国家資格ではないので必須の資格ではありませんが、自分の業務向上のため、もしくはお酒好き、ラム好きを極めるためにとてもオススメの資格です。
資格取得は自分に自信がつきますし、何より受講内容が知識として得るものがあります。
合格率も高いので気になる方は、思い切って受けてみては如何でしょうか。