給料3ヶ月分が相場?!婚約指輪のお値段は?
婚約指輪は、結婚を約束する時、プロポーズをする時になくてはならない大切なアイテム。
しかし、給料3ヶ月分の婚約指輪が愛の証…というのは、もはや過去の常識となってしまったようです。
婚約指輪の今の相場は? 最近のカップルが選ぶ婚約指輪のお値段はいくらくらいなのでしょうか?
婚約指輪の相場に関する今と昔の違いについてご紹介しましょう。
お父さんお母さん世代は給料3ヶ月分が定着!
「婚約指輪は給料の3ヶ月分」というキャッチフレーズを聞いたことがありますか?
「なんとなく聞いたことがある」という人もいれば、「もちろん知っている」という人に分かれることでしょう。
知っているか知らないかの違いは、おそらく年代の違い。
実はこのキャッチフレーズをよく見聞きしていたは、もうかれこれ数十年前のこと。
これから結婚するカップルのお父さんやお母さん世代なら、知っていて当たり前というフレーズなのです。
当時は、女性は24歳までが売り時で25歳になったらもう売れ残り…とまで言われた時代で、女性の結婚適齢期はクリスマスケーキに例えられものでした。
給料3ヶ月分の婚約指輪を贈ることがカッコいい!という感覚がいつの間にか定着し、お父さんお母さん世代にとっては常識のようになっていたのです。
その頃婚約指輪の定番だった立て爪のダイヤモンドリングは、まさに給料3ヶ月分だったのかもしれません。
しかし、時代はすっかり変わりました。
結婚適齢期と呼ばれる年齢も時代とともに変化し、適齢期という言葉すらなくなってきています。
そればかりか、結婚しない人生を選ぶ人も増えているのが現実です。
時代の変化と共に婚約指輪の相場もすっかり変わりました。
婚約指輪にお金をかけるよりも、今の自分たちが本当に必要なことにお金を使いたいと考える人が増えたようですね。
実は企業のキャンペーンから始まった給料3ヶ月分
実はこの「婚約指輪は給料3ヶ月分」というのは、企業のキャンペーンから始まったということをご存じでしょうか?
1970年代、ダイヤモンドの婚約指輪の販売促進のためのプロモーション戦略だったのです。
日本の結納金の相場が給料の3ヶ月分だったことから、婚約指輪の相場として「婚約指輪は給料3ヶ月分」という広告が作られました。
つまり、若かりし頃のお父さんお母さんたちは、「給料の3ヶ月分の値段の婚約指輪を買おう」という企業の戦略にまんまと乗せられていたわけですね。
広告のキャッチコピーにもなったこのフレーズは、いつの間にか世間に広まり、結婚を意識している人だけに限らずあらゆる人の心に刷り込まれていきました。
バレンタインデーに好きな人にチョコレートを渡すように、クリスマスにクリスマスケーキを食べるように、「婚約指輪は給料3ヶ月分」というのが当時の人々の常識となっていったのです。
今は給料3ヶ月分にこだわるのは少数派
今のカップルで給料の3ヶ月分にこだわる人はごくごく少数派。
もちろん、彼女のために給料3ヶ月分の指輪を買う人がいないわけではありませんが、かなり少数派のようです。
婚約指輪の相場は、給料の3ヶ月分ではなく、今や給料の約1ヶ月分、30万円前後。相場も時代と共に変わりました。
確かに、贈る側の男性にしてみれば、給料の3ヶ月分というのはかなりの負担です。
今の男性の初婚年齢が30歳くらいで、その平均年収が430万円とすると、給料の3ヶ月分の指輪は約100万円。
平均的な収入の男性だとかなりの負担に感じてしまうことでしょう。
一方婚約指輪をもらう側の女性も、あまり高価な指輪だと男性に申し訳ないという思いもあるようです。
値段よりも気持ちが大切と思ってはいるものの、やはり結婚する実感は味わいたい。
高価なものはいらないけれど婚約指輪は欲しいというのが、正直な気持ちかもしれませんね。
しかし、最近のカップルは「そもそも婚約指輪なんかいる?」という感覚の人も多いというから驚きです。
めったに身に着けることのない婚約指輪にお金をかけるくらいなら、もっと他のことに使った方がいいということのようです。
確かに、豪華な指輪はパーティーなどには似合うものの日常生活では邪魔になるだけ…。
実際、結婚後に婚約指輪をつけるチャンスはあまり多いものではありません。
そう考えると、婚約指輪は無駄という考えもアリなのかもしれませんね。
また、母親のリングをリメイクして婚約指輪にする人も増えてきているようです。
昔の立て爪のダイヤモンドの婚約指輪は、今は時代遅れのデザインですから、大事にしまっているだけというお母さんも多いことでしょう。
かつての給料3ヶ月分の結婚指輪も、宝石箱の中に保管しておくだけでは宝の持ち腐れ。
だったら、リメイクして娘や息子のお嫁さんとなる女性につけてもらうというのも良いアイデアかもしれませんね。
婚約指輪は給料3ヶ月分というのは、そもそも企業のキャンペーンから始まったこと。
お父さんお母さん世代では常識でしたが、それも時代の流れとともにすっかり変わりました。
今では給料3ヶ月分にこだわる人はごく少数派。
めったに使わない婚約指輪にお金をかけるのはもったいないという考えが常識となりつつあるようですね。