マンスリーマンションとは?短期で住むこと前提の賃貸住宅のことです。
マンスリーマンションとは、短期で住むこと前提の賃貸住宅のことです。
マンスリーマンションと似た意味でウィークリーマンションもよく聞きますよね。
文字のままマンスリーマンションは月ごとの賃貸、ウィークリーマンションは週ごとの賃貸、という風に捉えられることが多いです。
マンスリーマンションとウィークリーマンションに明確な違いがあるわけではないですが、
一般的にマンスリーマンションは、最低30日間から利用できる短期賃貸契約としている会社が多いようです。
例えば、何か理由があって1ヶ月自宅の他に住む場所が必要になったとした時、あなたはどこにしますか?
まず思い浮かぶのがホテルだと思います。
しかし、ホテルの料金は安くないですよね。
それが1か月ともなると料金がかなり高くつきます。
それに連泊自体を受け付けてもらえない場合もあります。
では、普通の賃貸契約はどうでしょうか?
通常の賃貸契約だと通常2年という契約期間があります。
そして入居時に敷金、礼金、仲介手数料がかかります。
さらに、家具や家電を最低限揃えなければ生活が送れません。
このように普通の賃貸契約でも初期費用が高額になってしまいます。
そこで、短期的な住まいを探している方の救世主が、マンスリーマンションです。
マンスリーマンションは、敷金や礼金等もなく、必要な日数だけを契約することができます。
さらに、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・ベッドなど生活に必要な家具・家電も最初から備え付きです。
マンスリーマンションなら入居当日から自宅感覚でくつろぐことが可能なのです。
こんな使い方も!マンスリーマンションはどんな人にオススメ?
では、マンスリーマンションがオススメの人はどんな人なのでしょうか?
マンスリーマンションの使い方の一例としても参考にしてください。
出張・単身赴任・転勤など
マンスリーマンションでもっとも多いのは、ビジネスでの利用です。
長期間の出張や研修、また急な転勤の際に賃貸を借りるまでの拠点として、一時的な社宅として利用されることもあります。
マンスリーマンションはビジネスエリアへのアクセスが良いところにあることが多いため、ビジネスマンに大変便利です。
受験の際の滞在先
地方の学生など、遠方から大学受験をする際にもマンスリーマンションはオススメです。
地元と受験地を往復するより、長期的にその地域に滞在した方が、往復交通費やホテル代の合計より安くなる場合があります。
また、受験生にとってホテルよりもマンスリーマンションは自宅感覚でリラックスして過ごせます。
最近ではセキュリティ対策がしっかりされている物件も多く、親も子も安心して過ごすことができます。
就職活動の滞在先
受験と同じく、就職活動を集中して行う場合にも、拠点として活用できます。
マンスリーマンションは都心部や地方都市での活動に便利な場所にありますし、ホテルよりもリーズナブルに利用ができます。
リフォームや建て替え時の仮住まい
自宅のリフォームや建て替えしている期間に、近くのマンスリーマンションを利用して一時的な住まいにすることも可能です。
家具や家電も備え付けなので、仮住まいとしてもとても重宝します。
一時帰国や観光
こちらもビジネスシーンに多いことですが、海外勤務や海外に住んでいる人が、一時帰国の際に住む場所としても最適です。
行きたかった街を隅々まで観光してみたいというような時にも、日数がある程度ある場合はホテルよりもマンスリーマンションの方が適していることがあります。
試し住み
引越し先がどんな場所が分からない、じっくりと納得の行く物件を探したい場合、マンスリーマンションで試し住みしてみるのもオススメです。
引越し前に、マンスリーマンションで暮らしてみれば、その街の雰囲気、エリアの通勤や通学の状況などもよくわかるでしょう。
マンスリーマンションの特徴は?意外なメリットとデメリット
それでは、マンスリーマンションについてさらに詳しく見てみましょう。
マンスリーマンションは、一般的な賃貸住宅と比較して下記のような特徴があります。
家具、家電が最初から付いてくる
あらかじめベッドやテーブルなどの家具、テレビや洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどの家電が揃っている場合が多く、入居後すぐに生活を始めることができます。
物件によっては、寝具がレンタルできたり、調理器具や食器類、洗剤などもオプションでつけられる場合もあります。
初期費用が安い、お金が無駄にかからない
短期間の契約が前提となるため、敷金、礼金、仲介手数料は不要な場合が’多いです。
また家具・家電を揃える必要もないため、引越し費用が必要なく、初期費用が安く抑えられます。
賃貸契約や水光熱の手続きなどの手間がかからない
一般的な賃貸だと、不動産会社に何度も来店して、実際に会って契約することが多いです。
その点マンスリーマンションは入居申込みから、契約書のやりとりまで、電話やメール、郵送のみで手続きができることが多いです。
入居審査や契約手続きをする必要がないケースが多いので、お金を用意できればスムーズに手続きできます。
急な出張などで、現地に行けない人や忙しい人にはとても助かりますよね。
また、電気や水道も不動産会社が手続きをしてくれる場合がほとんどですので、面倒な引越しの手間がかかりません。
上記はマンスリーマンションのメリットとしても捉えられますね。
逆にデメリットとしては一般的な賃貸住宅よりも家具、家電備え付きというところから賃料が高いことが挙げられます。
また、敷金がない代わりに退去時に清掃代が別途かかります。
ただし引っ越し代や家具家電購入額など総合的な金額を考えるとマンスリーマンションの方が合理的になります。
自分の生活スタイルも踏まえて検討してみましょう。
マンスリーマンションの契約形態。長く住むほど値段はお得?
マンスリーマンションの多くは、「定期借家契約」という契約形態になっています。
定期借家契約は、普通借家契約と異なり契約期間を自由に設定できるため、例えば1か月の短期間でも、10年以上の長期間でも借家契約を結ぶことができます。
一方、一般的な賃貸住宅では「普通借家契約」という契約形態になっています。
普通借家契約では、契約期間は通常1年以上となっており、契約期間が終了したとしても借り主が望めば契約を更新することができます。
マンスリーマンションの定期借家契約は契約期間を自動的に更新することができないので、通常、利用期間を過ぎたらホテルのように即退室しなければいけないルールになっています。
その代わり、通常の賃貸マンションでは、契約期間が長いからと言って賃料が値下げされることはありませんが、マンスリーマンションの場合、契約期間が長くなればなるほど、賃料が安くなる場合があります。
例えば、とあるマンスリーマンションの不動産会社は契約タイプを4つに分類していています。
7日以上~1ヶ月未満 スーパーショート
1ヶ月以上~3ヶ月未満 ショート
3ヶ月以上~7ヶ月未満 ミドル
7ヶ月以上~12ヶ月未満 ロング
地方の物件の一例で見ると
1か月住むならショートタイプ 75,000円/月
3か月住むならミドルタイプ 67,000円/月
7か月住むならロングタイプ 51,000円/月
上記のように、この4つの期間に分けて各物件の賃料を設定し、同じ部屋でも長く住めば住むほどお得になっています。
一般的にショートとロングを比較した場合、1日あたり平均で100~300円程度の価格差があります。
しかし、マンスリーマンションは家具家電が付いていることから、いくらお得と言っても一般の賃貸より若干高めです。
1年以上住む予定であれば、引っ越し代を考えても家具付き賃貸などの一般の賃貸住宅の方が安く済む可能性が高くなります。