高齢者のむくみ(浮腫)のマッサージ効果とは?原因や解消方法について
むくみ 、浮腫(ふしゅ)とは?
常日頃私たちが「むくみ」と呼んでいる言葉は医療用語で「浮腫」といいます。
むくみこと「浮腫」は細胞組織の液体と血液の圧力バランスが崩れ、細胞組織に水分が溜まって腫れてしまう状態のことを言います。
ずっと椅子に座っていると、足がむくんでいたり
朝起きたら顔むくんでいることはありませんか?
それはずっと同じ姿勢でいることによって、水分が重力の関係で身体の下の方へたまりやすくなるからです。
高齢者がむくみやすい原因
むくみの症状は高齢者によく見られます。
何故、高齢者はむくみやすいのでしょうか?
それには以下のような理由が挙げられます。
- 加齢による筋力や循環機能、新陳代謝の低下
- 座りっぱなしの時間が多い
- 体の冷え
- 塩分の多い食生活
- 病気や薬の飲み合わせによるもの
まず、高齢になると運動不足になります。
足腰も弱ってくるので、寝ている時間や座っている時間も多くなります。
すると筋肉量が減り、筋力が低下し新陳代謝が低下してしまいます。
酷くなると、まぶたや全身の浮腫にまで広がることもあります。
むくみは血液の循環が大きく関係しています。
不要な水分は、静脈またはリンパ管に戻りますが、血液の循環に問題があると、体に水分が溜まってしまいむくみになります。
足の筋肉は血液を循環させるポンプの役割を持っていますが、運動不足によりポンプが上手に働かずに老廃物やリンパ液、血液が溜まってしまうのです。
また、冬の寒さや夏の冷房により足元が冷えると、筋肉が硬くなるため、下半身の「むくみ」につながることがあるとも言われています。
さらに、高齢者が好みやすい塩分の多い食事はむくみの原因となったり、病気や薬によってむくみにつながることもあります。
高齢者のむくみの予防や解消方法
それではむくみが起こってしまった場合、また、むくまないためにはどのような方法があるのでしょうか?。
むくみを解消するポイントは大きく二つあります。
- むくんでいる箇所の筋肉を動かすこと
- 心臓より高い位置にむくんでいる箇所をもっていくこと
1のポイントは、むくんでいる箇所を直接触るのではなく、むくんでいる箇所周辺の筋肉を動かすこと
2のポイントは、寝たきりの方でなかなか体を動かすことが困難な方は上半身よりも下半身を持ち上げる形にしてまず血流を良くすることです。
それらを踏まえて高齢者でも簡単にできる解消法をご紹介します。
急激な息切れや動悸、しびれなどの症状を伴うむくみの場合は何かしらの病気の可能性があります。
その時には無理をせず、病院を受診してください。
椅子に座るときには、足とお尻を同じ高さにする
高齢者の方はどうしても椅子に座る時間が長い傾向があります。
そういった椅子に座っているときには、足を下ろしたままではなく、お尻と同じくらいの高さに上げておくようにするとむくみにくくなります。
同じ高さの椅子などを使って足を乗せても良いですし、リクライニングチェアにするなどして、自然と足を上げることができるように生活環境を整えると良いでしょう。
加圧ソックスを履く
むくみの簡単な予防法として加圧ソックスも効果的です。
加圧ソックスは薬局などで販売されているもので十分です。夜間に着用をオススメしている商品もありますが、高齢者の場合は日中のむくみが悪化しやすい傾向があるので、日中に着用をオススメします。
また、加圧ソックスはきつめに作られているために高齢者の方は1人では着脱しにくい場合があります。その場合には周囲の方々が手伝って履かせてあげるようにしましょう。
血行を良くしてからマッサージをする
「むくみ解消」といえばマッサージですが、お風呂または足湯に入りながらマッサージをすると効果が出やすいです。
お風呂でのマッサージが難しい方は足湯や蒸しタオルなどで温めてマッサージを行ってもOKです。
マッサージは足先から足裏、ふくらはぎからひざの裏までをゆっくりと指圧します。
最後にふくらはぎをほどよい力加減で揉みあげてください。
フレアス郡山のマッサージによる「むくみケア」
上記でむくみの解消法をお伝えしましたが、やはりプロにお願いするという選択肢も良いでしょう。
ひどいむくみで外を出歩くことが難しい
マッサージと言っても自分ではなかなか上手くできない
そのような高齢者にオススメなのが、医療保険適用の訪問マッサージです。
訪問マッサージは様々なところが行っていますが、中でもオススメしたいのが「フレアス」です。
フレアスは全国各地で在宅マッサージサービスを行っている会社で、2020年に福島県の郡山市にも店舗を構えました。
フレアス郡山施術所では「リンパケア」としてむくみのケアを行っています。
- スキンケア(感染予防)
- 圧迫法
- 運動法
- 徒手リンパドレナージ
この4つを組み合わせて施術し、また状態を保っていくためにご自身で行える「セルフケア」の指導も受けることができます。
国家資格を有するあん摩マッサージ指圧師によってマッサージを行うことで血流のめぐりを良くし、筋力の維持・向上のために運動療法を行います。